2023年の秋ドラマとしてTBSから放送されたドラマ『天狗の台所』。駒木根葵汰さんが主演を務めた当作は非常に評価が高く、2024年10月からはシーズン2も放送されています。そんな天狗の台所ですが、ロケ地はどこになるのでしょうか。本記事では、天狗の台所のロケ地や舞台設定、あらすじなどを深掘りして紹介します。
『天狗の台所』の舞台はどこ?
天狗の台所の原作であるコミック版では、物語の舞台は東京都内のある田舎町でした。では、ドラマ版『天狗の台所』のロケ地となったのはどこなのでしょうか。こちらについて調査してみたところ、天狗の台所のロケ地は東京都ではなく静岡県の小山町で主に撮影されていたことが判明しました。静岡県の最北東に位置する小山町は人口が約1万70000人の小さな町で、豊かな自然が特徴的な地域です。原作を読んだファンからはドラマ版の舞台がかなり原作に近いと好評で、まさに天狗の台所のイメージにピッタリな町だったのではないでしょうか。
物語の設定
天狗の台所とは、駒木根葵汰さんが演じる主人公のオン自身が天狗の子孫であることを告げられ、しきたりに伴い1年間人目に付かずに田舎で生活するという設定が設けられています。物語の特徴としては、ニューヨークで育ったオンが日本の田舎で発展した文明から離れ、農業などに触れながら自然と共に生活する様子を事細かに描いた作品で、豊かな日本の自然や穏やか生活情景が読者の心を引き寄せ、幅広い世代の層から支持を集めました。
原作の漫画は2021年から月刊アフタヌーンで連載が開始され、2025年6月現在も連載は続いています。
『天狗の台所』のあらすじ
ニューヨークで生まれ育ったオンは自身の両親から14歳の誕生日を迎える直前に、自分が天狗の子孫であることを打ち明けられる。そして天狗の子孫である自分には「14歳からの1年間は文明から離れ、人目につかない場所で生活しなければならない」といったしきたりが代々伝えられていることを知らされた。
そのしきたりに則って、オンは14歳になる直前に一人で日本へと来日。そしてこれまでに一度も顔を合わせたことのない兄・飯綱基の元を訪ねた。オンの兄である基もまたしきたりに則って、東京郊外の田舎の農家で14歳のときから人目につかない生活をしていたのだ。
こうしてオンは現代社会から離れ、東京郊外の田舎町で人目につかない生活を1年限定で送ることになったのだが。
『天狗の台所』のロケ地のオススメを紹介
ここからはドラマ『天狗の台所』のロケ地の中でも、聖地として特にオススメできるスポットを紹介していきます。天狗の台所のロケ地は主に静岡県の小山町であると紹介しましたが、実は茨城県の笠間に所在する愛宕山でもおこなわれたのではないかとの説もあります。しかし実際は愛宕山にまつわる天狗伝説が物語の由来になっているだけであり、撮影の多くは茨城県ではなく静岡県の小山町でおこなわれています。そのため、ここからはその静岡県小山市でおこなわれた天狗の台所のロケ地の中で、特にファンにオススメした聖地を詳しく紹介していきましょう。
浅間神社
物語の序盤・第1話でオンがバスを降りて到着した際に映った神社は小山町上野に所在する浅間神社だったようです。浅間神社の詳細は下記のとおりになります。
- 住所:〒410-1306 静岡県駿東郡小山町上野956
- アクセス:不明
作中では古びたバス停があり、そこでバスを降りたオンが基の住む家に向かうシーンが描かれれていますが、実際にはバス停はなくおそらく番組が撮影のために用意した小物ではないかといわれています。そのため、公共機関を用いたアクセス方法はないと言っても過言ではなく、車で向かう他になさそうですね。
ただ作中でも多くの視聴者を惹きつけた広大な自然が浅間神社周辺には広がっており、ファンなら是非一度は訪れてほしいスポットだといえるでしょう。
山口邸
オンが基とともに生活を送ることとなった山口邸ですが、実はこの場所は浅間神社付近に所在する一般人が暮らしている住宅であり、外観だけ撮影を行なっていたことが判明しています。建物の中は別の場所、もしくはスタジオで撮影されているため、実際の住所などは明かされていないようです。
- 住所:静岡県駿東郡小山町上野
- アクセス:不明
物語の大半を占める部分でもあり、とても情緒に溢れた場所でファンからの人気も高い山口邸ですが、実際は一般人の方の住まいなのでくれぐれも特定や訪問は控えましょう。
なかがわ医院
第5話でさとうきび畑で足を怪我をしてしまったオンが、その後診察に訪れた病院はなかがわ医院ですが、実際にこの医院は同名で営業しています。住所やアクセスは下記のとおりです。
- 住所:〒410-1312 静岡県駿東郡小山町菅沼662
- アクセス:東名小山駅(バス停)より徒歩40分
ただ、こちらのなかがわ医院も公共機関でのアクセスは非常に難しく、車がないと行くことが難しいスポットです。そのため、なかがわ医院は決して大規模な医院ではなく、まさに小さな町の人たちのための小規模な医院といえるでしょう。
温泉は実在しない?
第6話で怪我の治療のためにオンと基が温泉に入るシーンがあり、この温泉が非常に自然豊かで多くの視聴者がどこの温泉なのか気になり、SNSなどで話題になりましたよね。ただ実はこの温泉は実在する温泉ではなく、なんと普通の川を温泉のように演出して見せかけているだけなのです。
湯気もドライアイスで演出していることを後に番組が明かしており、主演の駒木根葵汰さんは真夏の撮影だったが川の水はとても冷たくてかなり過酷だったというエピソードも語っています。そのため、多くの視聴者を惹きつけた温泉は実在するものではなく、普通の川で撮影したものであるため勘違いしないように注意してくださいね。
まとめ
以上、今回はドラマ『天狗の台所』のロケ地について詳しく紹介しました。大自然に囲まれた静岡県小山市でおこなわれた撮影なだけに、アクセスが非常に困難ではありますがドラマに負けず劣らずの大自然が広がっています。興味がある方は是非一度静岡県小山町まで足を運んでみてはいかがでしょうか。