映画『マスカレードホテル』は、木村拓哉と長澤まさみの共演で話題を呼びました。警察官とホテルマン、立場の違う二人が次々と巻き起こる事件に挑む姿は見どころ満載。その舞台となったホテルの豪華さもまた、映画の魅力を一層引き立てています。
今回は『マスカレードホテル』のロケ地として、撮影に使われた実際のホテルと印象的な名場面を合わせてご紹介します。
『マスカレードホテル』の魅力を復習
映画『マスカレードホテル』は2019年1月18日に公開された、東野圭吾の人気小説を実写化した本格ミステリーです。不可解な数字が残された連続殺人事件の次なる現場とされたのは、一流ホテル「コルテシア東京」。
刑事・新田浩介(木村拓哉)は従業員を装って潜入し、優秀なフロントクラーク・山岸尚美(長澤まさみ)とタッグを組み、宿泊客に紛れ込む犯人を追います。華やかなホテルを舞台にした緊迫の心理戦と、正反対の二人のやりとりが大きな魅力です。
『マスカレードホテル』ロケ地のホテルはどこ?
映画の舞台となった「コルテシア東京」の豪華で洗練された空間に思わず「本当にこんなホテルがあるの?」と感じた方も多いのではないでしょうか。実はこのホテルには、実在する建物モデルがあり、撮影にも使用されているのです。
ファンなら一度は訪れてみたい『マスカレードホテル』ロケ地のホテルについて、詳しくご紹介します。
ロケ地は「ロイヤルパークホテル」
映画『マスカレードホテル』の舞台「コルテシア東京」のモデルとなり、実際に撮影にも協力したのが東京都中央区日本橋にある「ロイヤルパークホテル」です。館内の一部がロケ地として使用されており、映画の雰囲気をそのまま体感できることが魅力です。
1989年開業の20階建て高層ホテルで、映画公開の翌年には30周年を迎えました。このホテルは、原作小説『マスカレードホテル』の装丁写真にもロビーが採用されるなど、作者・東野圭吾にとってもゆかりの深い場所です。
実際に撮影で使われた廊下
映画で何度も登場するのが、ロイヤルパークホテルの「エグゼクティブフロアの廊下」です。とてもシックで落ち着いた雰囲気が特徴で、新田(木村拓哉)が宿泊客を尾行するシーンなど、細やかな演出が詰まった印象的な場面はここで撮影されました。
特に注目したいのが、部屋番号を示す特徴のある扇形プレート。映画で見たあのデザインは実際のホテルでも同じで、新聞が差し込まれる場面で使われています。
宴会場とカウントダウンパーティー
映画のクライマックス、カウントダウンパーティーの舞台となったのは、ロイヤルパークホテルの大宴会場「ロイヤルホール」です。約1,000㎡もの広さを誇る豪華な会場で、華やかな仮面舞踏会のシーンが繰り広げられました。
実際に映像を見ると、壁の模様や出入り口はホテルそのまま。さらに飾られている絵画も掛け替えられることなく使用されており、リアルな空間がそのまま映画に活かされています。登場人物たちの思惑が入り乱れる緊迫の場面を、実際の会場で体感してみたくなりますね。
映画の世界を体感できる「ロイヤルパークホテル」
『マスカレードホテル』の世界を味わいたい方は、聖地巡礼として「ロイヤルパークホテル」に足を運んでみてはいかがでしょうか。映画ファンにとっては、心に残る特別な時間になることでしょう。
- 住所:東京都中央区日本橋蛎殻町2-1-1
- アクセス:東京メトロ半蔵門線「水天宮前駅」4番出口直結。東京メトロ日比谷線・都営浅草線「人形町駅」から徒歩約8分
『マスカレードホテル』その他のロケ地
ロイヤルパークホテル以外にも『マスカレードホテル』はさまざまな場所で撮影が行なわれています。ここでは、物語に奥行きを与えたその他のロケ地をいくつかご紹介します。
名古屋城
『マスカレードホテル』は、東京が舞台の物語ですが、地方のロケ地として登場するのが「名古屋城」です。刑事・能勢(小日向文世)が事件の手がかりを追いかけ、名古屋まで足を運ぶシーンで映し出されます。
金のしゃちほこが輝く天守閣は国の特別史跡としても有名で、映画では外観が緊迫感あふれる展開に重なり、より印象的に描かれています。能勢が真相に近づいていく場面を思い浮かべながら訪れると、映画の雰囲気をリアルに体験できそうです。
山野美容専門学校
新田(木村拓哉)と山岸尚美(長澤まさみ)が屋上で捜査について語り合うシーン。その舞台となったとされるのが、代々木にある「山野美容専門学校」の屋上です。遠くにそびえる東京タワーや眼下に広がる緑の景色が映画と一致しており、有力なロケ地と言われています。
公式発表はないものの、これまでも多くの映画やドラマの撮影に使用されてきたことから確実性は高いでしょう。実際に屋上からの景色を想像すると、あの張り詰めた空気が漂う会話シーンが蘇ってきます。
文化学園大学
『マスカレード・ホテル』の撮影では、東京都渋谷区代々木にある文化学園大学もロケ地として噂されています。2017年の撮影時期に長澤まさみが校内で目撃されたという情報がSNSに投稿され、ファンの間で話題となりました。
新宿から徒歩5分という都心にありながらも緑豊かな環境が広がり、映画の雰囲気にも自然に溶け込むロケーションです。
フジテレビ湾岸スタジオ
また、フジテレビ湾岸スタジオも重要な撮影地のひとつです。ホテルなどでは再現できないシーンを補うために使われたとされ、警察の捜査会議や事件解決に向けたシーンで登場した可能性があります。
フジテレビ50周年記念事業の一環として建設されたスタジオで、これまで多くの映画やドラマ制作を支えてきました。映画ファンにとっては「舞台裏」を想像しながら楽しめるスポットです。
まとめ
『マスカレードホテル』のロケ地は、実在の「ロイヤルパークホテル」でした。ロビーや廊下、大宴会場が撮影に使われ、映画の豪華さをそのまま体感できます。さらに名古屋城や山野美容専門学校なども、印象的なシーンを彩りました。
聖地巡礼としてこれらのロケ地を訪れれば、まるで物語の登場人物になったような感覚が味わえるはず。マスカレードホテルの空気を感じられ、ファンにとって忘れられない体験になることでしょう。