1989年に日本で初めてセクハラ裁判を提起したフリーライターの晴野まゆみさん。
晴野まゆみさんが当時セクハラを受けていた勤務先の出版社はどこなのでしょうか?
結婚はしているのかなどのプライベートや、現在は何をされているのかも気になりますね。
また、日本初セクハラ裁判の内容についても調査していきます。
今回は晴野まゆみさんの
- 晴野まゆみさんの出版社
- 晴野まゆみさんの経歴
- 日本初セクハラ裁判について
- 晴野まゆみさんは結婚しているのか?
- 晴野まゆみさんの現在
について詳しく紹介していきたいと思います。
日本初セクハラ裁判とは?
日本にまだ「セクシャルハラスメント」という言葉に馴染みがなかった1989年、日本で初めてセクハラ(性的嫌がらせ)を理由とした民事裁判を提起された事件です。
- 福岡セクシャルハラスメント事件
- 福岡q企画出版社事件
とも呼ばれている
日本初セクハラ裁判について、セクハラの内容や裁判の詳細などを説明していきたいと思います。
セクハラの内容は?
晴野まゆみさんは上司である編集長(当時30代)からセクハラを受けていました。
セクハラを受けるようになったのは、編集長が仕事にルーズだったことが原因で晴野まゆみさんにばかり依頼されるようになったことがきっかけです。
当時はまだ女性が仕事ができると「女のくせに」や「女性は家庭のことだけやればいい」といった考えの人も多く、編集長は気に入らなかったようですね。
それから少しずつ編集長からからかわれるようになり、それが次第にセクハラ発言へ変わっていきました。
- 夜遊びが盛んで
- 夜な夜な男と遊び歩いて
- あいつは不潔な女
このような言葉を言われるようになり、更には「君でもお弁当を作るのか…」といった馬鹿にするような発言も増えていきました。
こういった悪評を言いふらすことで、晴野まゆみさんの評価を下げたかったのかもしれませんね。
また、晴野まゆみさんが卵巣腫瘍を患ってしまい摘出手術を受けるために入院することになった時のことです。
編集長にそのことを伝えると、直後に自分の席で電話を始めた編集長が信じられない言葉を発しました。
実は晴野が入院するんですよ。あれですよあれ。女のあれです。アッチの病気。まぁ、夜がお盛んだから、アッチが疲れちゃったというか
最初のうちは相手にしないようにしていた晴野まゆみさんですが、そこまで言われると怒りというより悲しみの方が大きかったようです。
ショックというより気持ち悪さと憤りを感じていたのではないでしょうか…。
その後、勇気を出して専務や会社側に相談しましたが、会社側の出した答えは晴野まゆみさんへのクビ宣言でした。
裁判の経緯は?
突然会社を解雇された晴野まゆみさんは、経済的にも困難になっていたので費用があまりかからない簡易裁判所に調停を申し出ました。
しかし調停員からは
「若くてきれいだから、いろいろとやかく噂を立てられたんでしょ。そういう噂を立てられるうちが花じゃないですか?」
という驚きの言葉をかけられ、調停は失敗に終わりました。
令和の現在ではとても考えられない発言ですね。
その後、女性のための法律事務所を立ち上げたばかりだった辻本育子弁護士と原田直子弁護士に出会い、1989年に福岡地方裁判所にて「日本初のセクハラ裁判」の初公判が開かれました。
財務省からの「はめられた」「そんなに苦痛なのか」といった発言について。
「今後の被害の訴えも防いでしまう」「セクハラをなくす姿勢が全くない」と原田直子弁護士。#news23 #MeToo pic.twitter.com/w9Ylkk80aT
— 佐藤こうへい (@kou_antiwar) May 8, 2018
判決は?
女性のための法律事務所を立ち上げた辻本育子弁護士と原田直子弁護士のもと、初公判から約2年半後の1992年に晴野まゆみさん側の全面勝訴となりました。
判決では元上司のハラスメント行為が不法行為、また会社の使用者責任も認められ、慰謝料165万円の支払い命令が下されています。
裁判中は匿名として「原告A子」としていましたが、個人的な感情を表に出せなくなってしまったという理由から、勝訴判決から4年後の1996年に実名を公表しました。
2001年8月には、裁判の経過を著した単行本『さらば、原告A子 : 福岡セクシュアル・ハラスメント裁判手記』を出版しています。
Lifestyle 特集 日本初の民事裁判「福岡セクハラ訴訟」。未来の女性たちのため、日本で最初にNO!を提起した晴野まゆみさん 2019.10.04: * Lifestyle 特集 日本初の民事裁判「福岡セクハラ訴訟」。未来の女性たちのため、日本で最初にNO!を提起した晴野まゆみさん … https://t.co/Kn8awBiJ6s pic.twitter.com/TOVZ31IBDJ
— MamaCan(ママキャン)👩小学校・幼稚園受験に奮闘中 (@_Mamacan_) October 4, 2019
晴野まゆみの出版社はどこ?
晴野まゆみさんが当時勤務していた出版社は、福岡市にある大学生向け情報誌などを編集する出版社です。
小さな会社で社員は晴野まゆみさんを含め3人だったそうですよ。
具体的な会社名や場所は明らかにされていませんが、その出版社で晴野まゆみさんはセクハラ被害を受けています。
セクハラされていることを会社側に相談もしましたが、会社からは突然「もう明日から会社に来なくていい」と言われ退職を強要された形で解雇されてしまいました。
1986年(昭和61年)に入社し、2年後の1988年には退社しています。
晴野まゆみの経歴は?
1957年(昭和32年)8月に東京都に生まれた晴野まゆみさん。
5歳の頃に東京都小平市に転居し、14歳で再び福岡県福岡市に戻ってきています。
出身高校は私立の中高一貫の女子校「福岡雙葉高等学校」で、偏差値は学科によっても異なりますが54~64となっています。
住所:〒810-0027 福岡県福岡市中央区御所ヶ谷7−1
公式HP
出身大学は「西南学院大学」の文学部外国語学科英語専攻で、外国語学部の偏差値は63~66と高く、かなり難関大学ですね。
住所:〒814-0002 福岡県福岡市早良区西新6丁目2−92
公式HP
就職してからの経歴は次のとおりです。
■大学卒業後:ブライダルコーディネーターの会社に入社
■1986年:ライターの仕事に憧れ、雑誌の編集プロダクションに入社
■1988年:セクハラが原因で退職(解雇)
■1989年:セクハラをした上司と解雇した会社を相手取った民事訴訟を福岡地方裁判所に提起
■2001年:「さらば、原告A子~福岡セクシュアル・ハラスメント裁判手記」を出版
■2012年:株式会社チームふらっとを設立し、代表取締役社長に就任
大学卒業後にブライダルコーディネーターの会社に入社しますが、昔から文章を書くのが好きだった晴野まゆみさんはライターの仕事に憧れて出版社に入社しました。
大好きな仕事でしたが、そこで「日本初セクハラ裁判」の原因ともなるセクハラ被害を受けてしまいます。
晴野まゆみは結婚している?
晴野まゆみさんは結婚されているようです。
晴野まゆみさんのFacebookのアカウントに、既婚だと書かれていたという情報がありました。
結婚しているということだけはわかっていますが、旦那様やお子様の有無、結婚した時期については全く情報がありませんでした。
晴野まゆみの現在は?
晴野まゆみさんさんは現在「株式会社チームふらっと」の代表取締役社長に就任し、経営されています。
主に次のような仕事をしています。
- 情報誌『ふらっと』の編集長
- ウェブサイト『九州の道の駅と旅の情報サイト「ふらっと」』を運営
- 企業や地方公共団体の紙媒体の編集
現在67歳になっていますが、数々の仕事をこなして生き生きと過ごしているようです。
元々出版社でも仕事をテキパキとこなしていたようなので、仕事ができるカッコイイ女性なのでしょうね!
また、時々講演などもしています。
「セクハラ・パワハラ解雇をぶっとばせ!集会2」大阪PLP会館で始まりました!晴野まゆみさんの講演からスタートです。 pic.twitter.com/l82Px6oo2D
— 中川いくこ 泉佐野から戦争とめよう! (@ikuko_izumisano) November 20, 2022
いのちを傷つけるな!
今こそこのイベントを行いたい。
3/5(土)14時~福岡で「ひと日記ひろば」
第1部:シンポジウム「ひろばをつくろう」
伊藤比呂美(詩人)
田村元彦(西南大学准教授)
中西和久(俳優)
林 力(いのちのライツ代表理事)
*
第2部:中西和久が聴く
ゲスト/晴野まゆみさん pic.twitter.com/fgD8XEwNGW— 谷瀬未紀 (@pikaluck) March 2, 2022
【日本初セクハラ裁判】晴野まゆみの出版社はどこで結婚はしてる?現在まとめ
【日本初セクハラ裁判】晴野まゆみの出版社はどこで結婚はしてる?現在についてもについて詳しく紹介していきました。
- 晴野まゆみさんの元出版社は福岡県福岡市にある小さな会社
- 晴野まゆみさんの経歴はブライダルコーディネーターからフリーライター
- 日本初セクハラ裁判は女性のための法律事務所に依頼し初公判から約2年半後に晴野まゆみさんが全面勝訴
- 晴野まゆみさんは結婚している
- 晴野まゆみさんの現在は「株式会社チームふらっと」の代表取締役社長
ということがわかりました。
現在でもなくならないセクハラ問題ですが、30年前のセクハラという言葉が浸透していない時代に裁判を起こすということは大変だったと思います。
現代にセクハラで裁判を起こしやすくなったのも、初めて声をあげてくれた晴野まゆみさんのおかげかもしれませんね!
最後までお読みいただきありがとうございました。