2024年のパリオリンピックの際によく耳にした「初老ジャパン」という言葉。その愛称がちょっとした論争になったりもしましたよね。今回は初老ジャパンのメンバーの年齢や名前の由来などを調査しました。
初老ジャパンのメンバーの年齢は?
初老ジャパンのメンバーとそれぞれの年齢は以下のようになっています。
- 田中利幸 1985年2月2日生まれ 39歳
- 戸本一真 1983年6月5日生まれ 41歳
- 多岩義明 1976年7月19日生まれ 48歳
- 北島隆三 1985年10月23日生まれ 39歳
馬術の代表としてパリ五輪を戦った初老ジャパン。確かにオリンピアンという括りでは少々高齢のように思えます。ですが「初老ジャパン」という愛称はなかなかインパクトのある名前ですよね。この愛称がメディアに踊り始めた頃には「失礼」だと反応する人も多くいました。
初老ジャパンは自称
確かに赤の他人が初老ジャパンだと名付けるのは失礼にも思えます。なので当然といえば当然ですが、この愛称はメンバー当人が名付けたものです。
パリ五輪を目前に控えたイギリス合宿で、馬術の代表チームにも「〇〇ジャパン」という愛称をつけようという話になったのがきっかけ。野球の「侍ジャパン」や女子サッカーの「なでしこジャパン」などのキャッチーな愛称をつけようとなったのですね。
【参考サイト:YahooJapanニュース】
候補の中には「ペガサスジャパン」も?
愛称を考える中で最初に思いついたのは「ペガサスジャパン」というなんともカッコいい名前だったそうです。馬の姿に鳥の翼を持つ、日本の創作物でも馴染み深いギリシャ神話の伝説の生き物がペガサス。翼には「世界へ羽ばたく」などのポジティブなイメージもありますから、ペガサスジャパンというのもまさしくぴったりな名前のように思えますが、当人たちからすると少ししっくりこなかったようです。
「昭和ジャパン」に傾きかけたものの「初老ジャパン」に決定
オリンピアン達の中では高齢で、やはり落ち着いたイメージのあるメンバーにとってはペガサスジャパンは少しキラキラと華やかすぎて落ち着かなかったのかもしれません。それこそ自分達で決める名前ではなく、周囲から言われる名前のようにも思えますからね。
そんなこんなで、令和世代の活躍も目立つオリンピックの中でメンバー全員が昭和生まれという共通点から「昭和ジャパン」というものが有力候補に。しかし、結果的には「初老ジャパン」というより突っ込んだ、少々自虐的な名前に落ち着きました。
「初老」はかつて40歳を示す言葉だった
さて、改めてメンバーの年齢を見てみると、上から48歳、41歳、39歳、39歳と、初老と呼ぶには若いような気もします。NHKが行ったアンケート調査では、初老という言葉が使える対象は60歳からという回答が最も多かったそう。ただ、今よりも平均寿命が短かった奈良時代などには40歳で既に初老だったようです。
一人年齢が高い大岩義明さんは、「僕が最年長なので、そこをいじっている部分もある」と語っています。名前をつけようというのもそこまで真剣に、深刻に考えていた訳ではなく、ここまで名前が広まる結果になったのは本人達にとっても意外だったかもしれませんね。
馬術を認知してもらうのが何よりも大事
大岩義明さんは「マイナースポーツの私達にとって、まずは認知していただくのがすごく大事」と語っており、初老ジャパンという形で話題になったことは歓迎すべきことだという態度を示しています。べテラン感をこれでもかと感じさせる初老ジャパンの愛称には、「次の世代へ代表を繋いでいきたい」という、新たな代表選手たちの台頭への期待も込められているようですよ。初老ジャパンの活躍を見て、馬術を始めるような人が増えると素晴らしいことですよね。
最後に
今回は初老ジャパンのメンバーの年齢や愛称の由来などについて紹介しました。40歳でもオリンピックでメダルを取ることが出来る、そう考えると夢のある競技ですよね。初老ジャパンのこれからの活躍にも要注目です!